関口流について
関口新心流は江戸時代の初めに、駿河の今川家一門である関口柔心が全国を武者修行の末に編み出した武術であり、柔術・剣術・居合術の三術を根幹としている総合武術です。
「柔らかな力の使い方」を原理に、物に応じて逆らわない心と体のあり方を本体とする『柔』による技術を体系化し、関口新心流を創始しました。
その後、紀州徳川家の祖・徳川頼宜公によって召抱えられ、紀州藩御流儀として現在まで400年にわたって伝承されてきました。
江戸時代には全国に広がりを見せ、江戸時代の三大流派として名を知られるようになりました。
関口新心流の技は様々な流派に影響を与えるとともに、肥後の関口流居合術(抜刀術)のように当流の影響を受けた流派が各地で誕生し、今なお存在しています。
『柔』『柔術』と言う言葉を初めて使った流派でもあり、故に関口柔心は柔術の祖とも言われています。
また古武道のみならず現代柔道にて用いられる『受け身』を生み出した流派としても知られています。