流名の由来
氏心が日々の研究・鍛錬の末に辿り着いた事は「柔らかな力の使い方」と言うことでした。
物に応じて逆らわない心と体のあり方を説くとともに、この「柔」を根本として捕手・組討ち技術の解明と再編成を行い、
自らの技術体系を「柔による技術」と呼びました。
また、その日々の研究・鍛錬の中で、儒書 大学の一節の「まことに日に新た、また日日に新たに、また日に新たなり」と言う語に共感を覚え、武芸向上は日々新たな心により生まれるとして、流名に「新心」を用いました。
技術の理合いを「柔」と言う言葉で表すと共に、志を示す「新心」の言葉を使い『新心流』と称しました。しかし、一般的には関口氏心の始めた柔術の意から「関口流」あるいは「関口新心流」と呼ばれています。
関連流派紹介
関口新心流から分かれた流派は多く、肥後で現存する居合術である関口流抜刀術を始め、関口真心流、関口真神流、大関口流、小関口流、関口流槍術、関口流剣術、関口流拳法、和新心流など「関口」もしくは「新心」の名を語るほとんどの流派は当流の影響を受けたと言えます。
他にも今真流や転心流なども当流の影響を受けています。
有名なものに渋川流や関口流抜刀術がありますが、渋川流は渋川義方が氏業から学んで開いたもので、関口流抜刀術は、井澤長秀が渋川義方から学んで開いた流派です。